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2017.11.14授業報告

モジュール3 Day3「問題構造の可視化」の対面授業が終わりました。

【イノベーション創出力を持った女性リーダー育成プログラム】
モジュール3Day3「問題構造可視化」の対面授業が11月11日(土)に行われました。



前回の授業から約2か月、フォローアップセッションからも1か月が経ちました。この2か月の間、各チームに分かれて、リサーチやチームミーティングを重ねてきました。
まず最初に、いつものように今の感情、自分の気持ちやテンションを把握し、これまでの活動を振り返りをします。モジュール3からは、今の自分の感情のチェックだけではなく、これまでの1か月間のモチベーションの変化、プロジェクトの進捗状況を客観的に見ていきます。ほとんどのチームがテーマ探索、実態調査を実施してきましたが、その次のフェーズである「分析総合」まではなかなかたどり着けません。



冒頭、聞間先生から、
「分析総合まで行くにはエネルギーがかかるものです。インタビューを行って、記録をアップすると力尽きる(笑) 分析総合は意識的に行わないとなかなか進まないので、ポストイットや模造紙等ツールの力を借りるとよい。しんどい作業ではあるけれども、一度、分析総合まで進めるとすっと進んでいきます。」というお話がありました。
これまでの2か月間は、デザイン思考の4つのプロセスのうち「旅人モード」を堪能してきました。旅人モードで集めた情報を消化していく必要があるため、Day3では、意識的に「ジャーナリストモード」になってみます。

まずは、これまでのリサーチ内容を、モジュール2で学んだ共感マップ、コンセプトマップ、ステークホルダーマップなどいくつかのフレームワークを用いて総合的に可視化してみます。




各チームでジャーナリストモードになって整理をした後は、クラス全体で共有します。インタビューして得た気づきを並べて総合的に見て、分類していくと、何をやったらいいのか?が自然と浮かび上がってくる瞬間が出てきます。この段階を踏まずに、表面的に課題を見つけて取り組んでも、中途半端になってしまいがちなので、このプロセスを丁寧に行い、浮かび上がってきたやるべきことに意識を向けことが必要です。




デザイン思考では、顧客視点が重要ですが、モジュール3ではそれに加えて、ビジネスの視点に結び付けていくことが必要です。顧客視点からビジネス視点への切り替えに有効な考え方がシステムシンキングでありツールが因果ループマップです。



プロジェクトを問うとは?私自身は何をするのか?ということです。自分自身が価値があると思うことでないと続かないので、まずは自分事にすることがだいじです。ただ、自分だけでやっているだけでは自己満足で終わってしまいますし、自分一人でできることには限りがあります。周りの人を巻き込むこと、すなわち、「私」を「私たち」にしていくことです。自分でできないことを他の人にやておらうことそれがビジネスの本質です。
よいビジネスとは、何でしょうか?何をやっているのか誰にでもわかることです。理解してもらえることで、協力の可能性を高めることができます。
では、どうやったら理解してもらえる話ができるのでしょうか?そのためにはひとつひとつがつながっていて、ストーリーになっていることが重要です。理解しやすく、解の方向性が明快にしていくために、システムシンキングという考え方が有効です。

システムとは互いに影響を与え合っている要素の集まりをさします。要素には目に見えるもの、目に見えないものをはじめ、あらゆるものが含まれます。
ある要素が増えると、もう一方の要素がどう変化するのか、因果関係を「+」「-」で表していきます。
はじめて取り組む因果ループマップに四苦八苦しながら、自分たちが取り組む課題を構成している要素は何か、どんな関係で成り立っているのかを表出させていきました。作成した因果ループマップを全体に共有。説明することで、因果関係の矛盾や説明の足りないところがあぶりだされていき、どこがポイント少しずつ形を見せ始めていきました。





次の授業は12月9日。いよいよビジネス視点で活動の継続可能性を探っていきます。それまでの1か月間、ストーリーのある活動、アイデアを模索していきます。リサーチが付属していると思ったら、ぜひリサーチに戻り、システム図をアップデートしていくことが大切です。と聞間先生からのアドバイスがありました。

次の授業までにどんな変化や進化が生まれるのか楽しみです!
引き続き学びの旅を楽しみましょう!

★※授業を「可視化」に!!
講師岸先生より、今日の授業の内容をいつもの「可視化」に、まとめて頂きました。



<お問い合わせ>
福岡女子大学 地域連携センター 女性学び直し担当
manabi@fwu.ac.jp
092-692-3198